2023-05

医師国家試験

医師国家試験問題解説 (117A39) 顔面の黒色ドーム状腫瘤の診断について

問題文と解答 50歳の男性。右頬部の皮疹を主訴に来院した。約10年前から徐々に隆起してきた。自然に出血はしない。掻痒と疼痛はない。右鼻唇溝に直径5mmの隆起した黒褐色の結節を認める。右頸部リンパ節の腫脹は認めない。結節を切除した。術前の右鼻...
医師国家試験

医師国家試験問題解説 117A37 基底細胞癌について

問題文と選択肢 60歳の女性。皮疹を主訴に来院した。1年前から右肩甲部に皮疹が出現し徐々に拡大してきた。痒みや痛みはない。右肩甲部に約2cmの境界明瞭で平坦な淡褐色結節を認める。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。胸腹部造影CTで明...
病理専門医

病理専門医試験問題2022年Ⅰ型-50 迅速診断の検体提出について

問題と解答 迅速組織診断用の検体は、十分量の生理食塩水に浸して提出するよう依頼する。答えはバツです。 正答率0.99です。多くの病理医にとって常識と思いますが、1.00でないのはとてもマズイと思います。生理食塩水に浸したガーゼを固く絞ったも...
分子病理専門医

病理専門医試験問題2022年Ⅰ型-49 遺伝子パネル検査に適する検体について

問題と解答 標本上の腫瘍細胞含有率(全細胞数に対する腫瘍細胞の割合)が5%以上あれば、遺伝子パネル検査で精度の高い結果が期待できる。答えはバツです。 遺伝子パネル検査について大事な2点 遺伝子パネル検査において、適切な検体を用意できるかは、...
病理専門医

病理専門医試験問題解説 2022 Ⅰ型-48 p53の免疫染色の評価について

問題文と解答 p53蛋白の免疫組織化学法において、癌細胞核がびまん性陰性を示す場合にはTP53遺伝子に変異があることが推測される 正答はマルです。 免疫染色におけるp53の発現パターン p53の免疫染色の染色パターンは、以下の4つと言われて...