I型文章問題

分子病理専門医

病理専門医試験2021年 I型-48から-50 遺伝子パネル検査、作業環境測定、感染性廃棄物

I-48 遺伝子パネル検査に望ましい腫瘍細胞含有率 標本上の腫瘍細胞含有率(全細胞数に対する腫瘍細胞の割合)が 5% 以上あれば,遺伝子パネル検査で精度の高い結果が期待できる。 答えはバツです。遺伝子パネル検査の種類により必要とする腫瘍細胞...
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病理専門医試験2021年I型-44から47, 弾性線維染色、HER2、β-catenin、PD-L1免疫染色の判定

I-44 ビクトリア青染色は組織中のヘモジデリンの検出に有用である。 答えはバツです。ヘモジデリンをみるためには、ベルリン青染色を行います。HE染色でヘモジデリン顆粒は茶色く見えますが、ベルリン青染色で青く染まります。ビクトリア青は弾性線維...
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病理専門医試験2021 I-41から43 ノカルジアと放線菌の鑑別、プリオンの失活法、ATTRアミロイドーシスの検索

I-41 Nocardia asteroides はグラム陽性桿菌で,Actinomyces israelli と異なり抗酸性を示す。 答えはマルです。抗酸性を示す菌について整理しておきましょう。堤寛ライブラリー()に資料があります。 Zi...
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病理専門医試験2021 I-38からI-40 メタクロマジー、剥離細胞診と穿刺吸引細胞診、クリーンベンチと安全キャビネット

引き続きI型文章問題を見ていきます。コロナウイルスをきっかけに感染性の検体を扱うことの関心が一時的にトレンドになりましたが、基本的には類題が出題されていますので、しっかり対策しましょう。 I-38細胞診のギムザ染色では異染性(メタクロマジー...
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病理専門医試験2021 Ⅰ型-34から37 感染症法、診療報酬について

I-34 感染症法について I-34 感染症法第 12 条に定める感染症届出義務は病理解剖の際にも準用され,届出対象の感染症により死亡したことが判明した場合には届出を行う義務がある。 感染症法第12条をみていきましょう。e-Gov法令検索で...
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病理専門医試験問題2022年Ⅰ型-50 迅速診断の検体提出について

問題と解答 迅速組織診断用の検体は、十分量の生理食塩水に浸して提出するよう依頼する。答えはバツです。 正答率0.99です。多くの病理医にとって常識と思いますが、1.00でないのはとてもマズイと思います。生理食塩水に浸したガーゼを固く絞ったも...
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病理専門医試験問題2022年Ⅰ型-49 遺伝子パネル検査に適する検体について

問題と解答 標本上の腫瘍細胞含有率(全細胞数に対する腫瘍細胞の割合)が5%以上あれば、遺伝子パネル検査で精度の高い結果が期待できる。答えはバツです。 遺伝子パネル検査について大事な2点 遺伝子パネル検査において、適切な検体を用意できるかは、...
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病理専門医試験問題解説 2022 Ⅰ型-48 p53の免疫染色の評価について

問題文と解答 p53蛋白の免疫組織化学法において、癌細胞核がびまん性陰性を示す場合にはTP53遺伝子に変異があることが推測される 正答はマルです。 免疫染色におけるp53の発現パターン p53の免疫染色の染色パターンは、以下の4つと言われて...
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病理専門医試験問題解説 (2022年I型-47) 遺伝子の変化を検索する方法の使い分け

問題文と解答 In situ hybridazation法は点突然変異の検出に頻用される、答えはバツです。適するのは、PCRやサンガー法と思います。 はじめに 遺伝子の変化には、一塩基置換(SNV; single nucleotide va...
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病理専門医試験問題解説 (2022年Ⅰ型46) HER2染色について

はじめに HER2の免疫染色は体外診断用医薬品も含まれており、また適応臓器も拡大中です。PMDAや関連学会で常に最新の情報を確認するようにしてください。さて、HER2の染色の評価も頻出です。治療薬としてトラスツズマブ(ハーセプチン)などが使...